~Another Germany ドイツ ニュルンベルグ~
ニュルンベルグ 街歩きの楽しみ
ドイツ南東部に位置するニュルンベルクのクリスマスマーケットは、およそ400年の歴史ある伝統的なマーケット。クリスマスのオーナメントやお菓子が並ぶ露店巡りを楽しんだ後は、マーケットから少しだけ離れて路地裏へ。ベーカリー&カフェ『neef』は、1972年創業。オープン以来、子どもから年配の方まで、地元の人たちに愛されてきたコンディトライ。創業時から受け継がれてきたレシピは、古典的で懐かしい味。ほかにも季節ごとに新たな食材を取り入れ、さまざまなアイディアから生まれたスイーツが並んでいます。
小さな店内は、デコレーションされたカラフルなクッキーやケーキ、レープクーヘンなど、食べてはもちろん、見ているだけでも幸せな気持ちなれる空間です。
併設されているイート・イン・スペースには、毎朝、常連さんたちが朝食を食べにやってきます。新聞を広げながら、パンをほおばる白髪の紳士。「近所に住んでいるんだけど、週末にここに来るのが楽しみなんだ」。隣のテーブルに座り、同じものをオーダーしてみました。絞ったオレンジ果汁そのままのフレッシュジュースと焼き立てのパン。外側はパリっと中はふっくら。素朴だけれど、しっかりとした小麦の味が口に広がりました。
ニュルンベルクの名物といえば少し細みのニュルンベルクソーセージ。美味しく食べるために必須(?)なマスタードの専門店を見つけました。中世から伝わるレシピのほか、フルーツマスタードやアルコール、ハーブ入りまで。200を超える種類のマスタードが並んでいます。たくさん種類がありすぎて選ぶのもひと苦労。お勧めを聞いて試してみるのがよさそうです。
クリスマスカラーで彩られた街並みに、ひっそりとたたずむ小さなフラワーショップ。店内は石造りの壁にエキゾチックな植物や緑色の苔類が並び、天井からはまるで鳥の巣のような独創的なオブジェがぶら下がるユニークな空間。地元の人らしき女性が、「自分の部屋に飾るため」と言って、白とグリーンの花束を買っていきました。
多くの観光客でにぎわう街では、少しだけ路地に入り込んでみるとその土地に受け継がれてきた暮らしや日常のシーンに触れることができ、街のイメージがまた少しかわります。路地裏散策は旅の楽しみのひとつですね。
Frau Maria Liebe
(フラワーショップ)
Winklerstr. 24, 90403 Nurnberg
(フラワーショップ)
Winklerstr. 24, 90403 Nurnberg